
お客様に喜んでもらえる
新しい摩擦材を開発中。
安定している自動車業界で働きたいということと、大学院で学んだ化学の知識を活かせそうな会社ということで、アイシン化工を選びました。
今は、オートマチックトランスミッション(AT)に使われるロックアップ摩擦材の設計・開発から量産に至る一連の仕事を担当しています。ロックアップ摩擦材は、エンジンの動力を効率良くトランスミッション側に伝えるために必要な部品で、AT車の燃費に大きく関わる重要な部品です。私が取り組んでいるのは、現在の量産品をより良い性能にして、なおかつコストダウンを図ること。材料の仕入れ先メーカーさんとも相談しながら、摩擦材に含まれる配合剤を変えて、試作・試験・評価を繰り返しています。既に、20種類以上の試作・評価を行っていますが、摩擦性能が良くなっても強度や耐熱性が問題になるなど、一筋縄ではいきません。動力の伝わり具合や耐熱性など、様々な要求を満たす製品に仕上げていくのは、大変です。
製品の不具合が事故の原因となり、人命に関わることもあり得ます。だからこそ、絶対の信頼性が必要とされる自動車部品の開発は難しいと日々感じています。